今年5月初旬、イギリスから一本のメールが届きました。 そこから始まったプロジェクトが、このたび、ついに世界リリースされました。 守秘義務のためこれまでお伝えできませんでしたが、今回やっとご報告できます。 イギリスの音源サンプルライブラリメーカー Auddict より、私の演奏を収録した公式二胡音源『Imperial Erhu』が世界リリースされました。 ▶ Imperial Erhu 公式ページAuddict

『Imperial Erhu』とは

「音源(サンプルライブラリ)」とは、映画・ゲーム・ドラマ・アニメなどの音楽を手がける作曲家が、パソコン上で本物の楽器の音を使って演奏できる仕組みです。このソフトを使えば、私がその場にいなくても、私の二胡の音でメロディを奏でることができます。 つまりこの音源は、世界中の作曲家・クリエイターにとっての「二胡そのもの」。ハリウッド映画やNetflix作品、ゲームタイトル、あるいはグラミー級の音楽制作の現場で使われる可能性もあります。 Auddictの製品紹介ページには、私についてこのように紹介していただいています。
Auddict Imperial Erhu 木村ハルヨ アーティストプロフィール紹介ページ

Auddict公式サイトに掲載された木村ハルヨのアーティストページ

演奏はすべて私自身が担当し、揉弦(ヤーロウ)や滑音といった二胡の伝統技法はもちろん、収録現場で生まれたアイデアがそのまま製品仕様として採用された部分もあります。単なる「二胡奏者」としてではなく、「木村ハルヨ」という個人がこの音源の中に存在している——そう紹介していただけたことは、本当に光栄なことです。 技術、音色、録音への耐性、即応力、国際性。そして「cinematic」「human voice」「emotion」——そうした言葉で私の演奏を評価していただけたことに、これまで積み重ねてきたものが報われた思いです。

13,000以上の音、2日間・10時間超のレコーディング

二胡奏者 木村ハルヨ Imperial Erhu レコーディングスタジオ収録風景

レコーディングスタジオにて。『Imperial Erhu』収録セッションの様子

今回の『Imperial Erhu』には、私が演奏した13,000以上の音が収録されています。 レコーディングは2日間、合計10時間以上に及びました。腕と手首の痛みを感じながら、ひとつひとつ、膨大な数の音を録り重ねる作業は、正直に言ってここまで大変だとは思っていませんでした。 それでも、こうして世界にリリースされたことが、心から嬉しく思います。

光舜堂・西野和宏さんと足立知謙さんへの感謝

このプロジェクトは、長年私を信じ、二胡本体の提供と調整を無償で続けてくださっている光舜堂の西野和宏さんの存在なしには語れません。 そして、このタフなレコーディングは、音楽仲間である足立知謙さんの協力なしには実現しませんでした。 お二人には、心から深く感謝しています。

二胡という楽器、そして「木村ハルヨ」として

二胡は中国の楽器です。けれど、私は日本人です。 その二胡を、一つの楽器として、一つの表現手段として、自由にさまざまな場所へ発信し続けてきました。異端児と自覚しながらも歩んできた、この二胡の道。 これまで積み重ねてきた音が、国境を越えて世界に見つけてもらえたこと。これは私にとって、大きなマイルストーンです。 映画でも、ゲームでも、ドラマでも——まだ見ぬ誰かの物語の中で、私の音がもっと自由に、もっと広く響いてほしい。世界中のクリエイターに、この音を使っていただけたら嬉しく思います。 これからも、私自身の音を、私自身の道を奏で続けていきます。 応援よろしくお願いいたします。 ▶ Imperial Erhu 公式ページAuddict) #ImperialErhu #Auddict #Erhu #二胡 #FilmMusic #GameMusic #Soundtrack

海外向けの出演依頼・取材窓口:木村ハルヨの英語版プレスキット(EPK|プロフィール・映像・実績・写真)を公開しています → kimuraharuyo.com/epk