千年恋歌オープニング Prologue

アルバム「千年恋歌」のプロローグ。古より永い時を超え、未来に届く想いをテーマにした曲。

 

白銀の星 Silver Stars Rumbling

疾走感のあるリズムと重厚なバンドサウンドに、二胡の音色が冴える。宇宙の広がり、銀河の輝きを表現した曲。

 

千年恋歌 Love You for a Thousand More

エキゾチックで切なく美しいメロディー。東洋の美しさ、歴史や物語を感じさせる曲。

 

風光る Blessings of Nature

春の訪れ、新緑の息吹き、全ての命が輝き出す瞬間を感じさせる曲。

 

日日是好日 Shining Moment

極東の国、日本にて全ての文化は混ざり合い、独自に発展する。エキゾチックなメロディーとジャパニーズテクノサウンドが、ポジティブな気持ちにさせてくれる曲。

 

星の船 Love Across Milky Way

物語「七夕」をテーマにした曲。1年に1度、星空を渡って織姫と彦星は出会う。優しく、暖かいメロディーが印象的な曲。

 

七つの月 You and Me and Seven Moons

「千夜一夜物語」をイメージした二胡による独奏曲。エキゾチックな二胡の響きが堪能できる。

 

灯火 Gleam in the Dark

大自然の中、満天の夜空を目の当たりにして、人は自分の存在の小ささを感じる。それでも自分はこの世界に存在し、生きていく。明日への希望の光を胸に灯して。

 

星めぐりの歌 Hoshi Meguri no Uta

作曲は宮澤賢治。「銀河鉄道の夜」「双子の星」に登場する曲。美しいメロディーを二胡とピアノで奏でる。

 

下記は2021年12月16日&17日に開催された『千年恋歌〜二胡とアートが織りなす世界〜』コンサートに寄せてのメッセージです

 

『千年恋歌』に想いを馳せて

「二胡の新しい世界を切り開くコンサートを創りたい。」
今回の千年恋歌プロジェクトについて木村ハルヨさんから相談を受けたのは、5月末のことでした。実際にプロジェクトがスタートしたのが、コロナ感染が増え続ける2021年8月。そんな状況の中で、私たちに何ができるのかとても不安でした。

木村ハルヨさんの二胡の音色には魂が宿っています。艶のある音色、歌心溢れる演奏力が彼女の魅力です。そして、その魅力を充分に表現できる彼女の二胡は、デザイナーであり芸術家である西野和宏氏の手による作品です。バランスが良く、高音まで美しく豊かに響く西野氏の二胡は、西洋東洋のメロディーを問わず、美しく響いてくれる名器です。音楽を奏でる時、ステージ上で演奏者と楽器が常に語り合い呼応し合う事で、その瞬間の音色、その素晴らしい演奏が私たちの前に立ち現れるのです。

さて、このプロジェクトの1曲目にどんな曲を書くべきかと五線紙を広げた時、そんな彼女の音色が私の胸の奥に響いてきました。美しく切なく、誰かを呼ぶような音色。時空を超える想い。一気にメロディーを書き上げ『千年恋歌』と名付けました。そこから豊かにイメージが広がり、12月初旬までに6曲の新しい曲を書き上げることができました。

遥か遠い昔から、祖先から、私たちは多くの贈り物を受け取っています。そして今この瞬間も、誰かが誰かを想っています。どんな苦境の中でも、決して途切れることの無い、暖かな思いやりの繋がりを、今一度見つめ直したい。
そんな気持ちを胸に、このステージを創り上げました。

出演者、ステージ芸術担当アーティスト、ステージサポート、運営スタッフ、皆最高のメンバーが集結しました。
さあ、いよいよ開演です。一緒にステージを楽しみましょう!

「千年恋歌」総合プロデューサー 足立知謙

 

 

ご挨拶

町の小さな金物屋の長女が、まさか音楽を生業とするようになるなんて、家族も本人も全く想像だにしていないことでした。みんなの輪に入れない、本だけが友達の、引っ込み思案でおとなしい、そして面白味のない優等生だった子ども時代。
偶然出逢えたこの楽器が魔法の杖となり、愉快な(とんでもない才能の塊の)仲間たちと出逢い、きっと、わたし自身が魔法にかかったのです。

このコンサートの総合プロデュースを託した、作曲家である足立知謙氏が身を削るようにして生み出してくれた、わたしの血となり肉となり、そして分身となるであろう珠玉の曲たち。千年を時を越えて記憶に残ることを願いつつ、奏で、歌います。

蛇は千年生きると龍になる、という伝説があるそうです。この煌星のような曲たちの助けを借りて、私の音楽も、もっと高みを目指したい。

準備期間、弱音を吐いたり、プレッシャーで硬くなっていた時、『がんばりすぎずにハルヨさんが楽しんでたら大丈夫!楽しさは伝染するよ!』と、素敵なメッセージをいただきました。ああ、本当にそう、そうだった!

今日は皆さんを、夢の世界へお連れしたいと思います。美しい音色を奏でる魔法の杖を携えて、愛すべき素晴らしい仲間たちと共に。ここに来て下さって、本当にありがとうございます。感謝と愛を、みなさまへ。

木村ハルヨ