聴いていただく方がいないと成り立たない因果な仕事。ミュージシャン。
俳優や美術家も同じかな。
時間をかけてその日に向けて準備をして。
出演者、曲目、チケットのこと、フライヤーのこと、衣装や演出などなど。
大袈裟に聞こえるかもしれないけれど、それまでの人生をかけて準備する。
そして、この方なら来てくれるかな?興味持ってくださるかな?という人をお誘いする。
でも。
ほんとはそんなことしたくないのです。
行けない場合に断るのは面倒なことだとわかるから。
そして、どんな理由であろうとも、行けませんと言われたことに傷つくから。
なにがなんでも行きたい!!と思ったら、きっと仕事は調整する。
どうしようも出来ないこともあるけれど。
でもなんとか試みてはみる。
アシがなくなりそうなら、交通手段を変えるか、宿泊という手段を取る。
どうしてもどうしても、どうしても行きたかったら。
私ならそうする。
でもそうではなく、断られてしまうということ。
(最悪の場合は、メール一本で当日ドタキャンもある。)
ああそうか、そこまで行きたいとは思ってもらえないんだな。
私の誠心誠意は伝わらないんだな、まだまだ魅力が足りないんだな。
人気がないんだなと少し落ち込む。
わかっているのです。
どうしようもないこともあるし、仕事は大切だし
法事なんかの家庭の事情もある。
仕方ないと重々わかっていても、でも落ち込むのです。
一瞬であっても。
ほんとは落ち込んでるヒマなんてないのです。
来てくれる人のために、全力で準備しないと!!
来てくれる方の大切な人生の数時間と、貴重な数千円を頂戴するのだから。
だから勝手なお願いです。
来られない時はスルーしてね。
「行けないけど頑張って」は心の中にしまっておいてくださいな。
来てもらえるときに直接「頑張って!」と言って欲しい。
心の中や文字だけでの応援では、私たちは生きていけないのです。
物理的にも、精神的にも。
あー、夢はチケット発売と同時に10分でソールドアウト!
そのためにも、さてと、またがんばらないと!