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1月 01, 2017
木村ハルヨ物語10 〜胡蝶の夢、そして〜
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書くことを生業とする友人から、「胡蝶の夢」という言葉を教わった。

 

私はインドにいるのか、いや日本にいるのか。

これは夢か現か。

ふたりの私がいる気がする二重生活の日々が、2015年に予期せずはじまった。

今の私をそのまま表したような言葉、「胡蝶の夢」。

 

 

直航便のない、関西ーバンガロール。

飛行機に実際乗っているのは10時間程度だけど、毎回移動は1日掛かり。

香港、マレーシア、シンガポール、ドバイ、デリー、ムンバイ、、、、、。

乗り継ぎの空港ラウンジでひとり、数時間を過ごす時、よく思う。

それぞれの事情や思いを胸に、世界中の国からやってきて、世界のどこかに旅立つ人たち。

私もその中のひとりなんだ。

 

私は、年に何度かインド洋を渡る胡蝶になった。

 

 

*******

 

2014年11月にインド・バンガロールで演奏をした。

そこで知り合った吹田出身インド在住11年目の男性と縁ができ、〜中略〜、2015年8月8日に衝撃の入籍。

 

え、、、、、入籍!?!?!?

 

 

インドと神戸、超遠距離3時間半時差あり婚をするなんて、そんな日が来るなんて一ミリも一ミクロンも想像もしていなかった。

年上バツイチミュージシャンという三重苦をちっとも気にしない、画期的でとても素敵な人。

 

 

 

バンガロールという街の名前すら知らなかった。

もうなかなか来ることもないだろうと思ったから、豪華なサリーを奮発して買ったりした。

まさかこんなに年に何度も、インドと神戸を行ったり来たりすることになるなんて、夢にも思わなかった。

 

 

 

 

これもまた、二胡が、音楽が運んできてくれた私の新しい居場所。

インドの南の都市、バンガロール。

大好きになった街。

 

 

 

 

 

バンガロールにいればいるほど少しずつ演奏の機会も増え、2016年はじめには東京から美尾屋のお二方が来印、大きなイベントに出演することができた。

そのことは日本政府刊行の雑誌に掲載されたり、「外務省文化人リスト」に載せていただけるという栄誉を頂戴した。

 

 

ん、、、文化人?!

 

 

 

大学生の時に口走っていた「文化人になる!」が叶ったではないか。

なんと人生は面白く美しいことか。

 

 

 

海外で演奏する機会が増え、日本独自の楽器も演奏できるようになりたいと強く思うようになった。

そこで帰国次第、「胡弓と二胡」というユニットの相方の木場大輔に胡弓を師事。

似て非なる「胡弓と二胡」。

久しぶりの新しい楽器に悪戦苦闘しつつも、とてもとても楽しい。

良い楽器もオーダーしちゃったし、頑張らねば。

 

 

 

 

せっかくインドに行くのだし、インドの楽器や音楽も習いたいと調べているうちにサランギという弓奏楽器に出会った。

インド古典音楽は奥が深すぎて、一生、深淵の端っこも覗けないのではないかと少々恐怖も感じているのだが。

 

 

 

愛する二胡と、そして胡弓とサランギと。

そしてやっぱり原点に戻って歌うことも。

 

 

 

どんな形であっても演奏の機会だけは一生得ていたい。

それだけあれば、わたしらしく生きていられる気がする。

場所は日本でもインドでも、世界のどこかでも。

 

 

 

こうして改めて振り返ると、我ながらなかなか面白い人生じゃないかと思える。

まだまだ何が起こるかわからないし、先の目標は定まらない。

 

目標とする人、いわゆる自分にとってのスターがいないと嘆いたら、その方がいいのよとある方に言われたことがある。

そうか、唯一無二になればいいんだ。

とても困難なことだけど。

 

 

ロックに古典に演歌、赤ちゃんイベントから老人ホームまで、毎日変身するわたし。

「音楽」という軸はあるけれど、きっと側からみたらブレているように見えることもあるだろう。

けれど、ものすごいスピードでブレていたら、きっとそれは普通の人の目には一本の太い軸に見えるはず。

 

 

 

思いは移ろうし、情勢や状況は変わる。

明日、何がどう変わるかわからない。

 

だからこそ日々を面白く楽しく生きようと思う。

つまらぬものに心を荒らされることのないように。

 

 

良い音楽を紡ぎたい。

ただただ、それだけ。

ひたすら願うのは、良い音楽を、できるだけ長くということ。

 

 

たぶん。

 

 

 

*******

 

 

、、、というところで木村ハルヨ物語、ひとまず『完』。

長文を読んでくださってありがとうございました。

 

子どもの頃に感じていた「自分を俯瞰で眺めている感覚」は、実はいまでも感じていて。

それが、このひとり語りを書かせたような気がしたり、しなかったり。

 

 

 

 

続きは、きっと、また数年後か十数年後。

 

 

 

さあ、次はどこへ行こう?

まずはインドでがんばろっか!